仮性近視と近視進行抑制薬

お子様の近視についてご心配の親御さんは多いかと思います。学童では仮性近視と呼ばれる状態も多く、偽近視、学校近視ともいわれており、初期の近視の中にこの状態の方が含まれております。近視はどうしても年齢と共に進行してしまうものですが、その進行を少しでも遅くするには

 

・姿勢を良くして本やパッドなどを出来るだけ遠くで見ること

30分に一回は遠くを見るようにする

・外で遊ぶ機会を作り日光に当たるようにする

 

などの生活習慣上の注意が挙げられています。

しかし、これらもなかなか難しく、眼科ではさまざまな治療(点眼薬、コンタクトレンズ、光療法など)が試みられてきました。点眼薬による近視進行抑制治療における比較試験の結果を解析した結果、有効性が認められた近視進行抑制治療として海外で開発された低濃度アトロピン点眼が知られており、一部の医療機関で治療がなされていました。

これとて完全に近視の進行を止められるというものでもないと思われますが、最善の努力をしたい親御さんのお気持ちに沿ったものと思います。

幸いな事に20254月より日本の参天製薬から同等の薬としてリジュセアミニ®️が認可されました。

 

これによる治療が可能であるかどうかは、通常の視力検査などを行なってから、まずは一緒に考えたいと思います。

ただ、現時点では健康保険の適応を受けていないため、相談の結果、今後リジュセアミニ®️での治療を行う場合には、以降の診察から自費診療となってしまいますので、当院では以下のような料金を設定いたしました。

以前の海外製の薬品(マイオピン®️)よりは幾分購入しやすくなっております。

 

詳細は説明いたしますが、費用的に概算になりますが、以下のとおりです。

診察のみで、院外処方箋の発行も行っております。

 

初回診察代 1200

薬代    リジュセアミニ点眼液®️0.025% 1ヶ月分 3500

 

通常、1ヶ月後に再診、その後は原則、3ヶ月ごとに診察になります。

 

再診代 1200

薬代  3ヶ月 3500x3=10500